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入社半年のデザイナーが新規プロダクト推進のために行ったこと

はじめに

こんにちは。
コムニコのプロダクトデザイン局でデザイナーをしている山路です。5年ほどの公務員経験を経て、デザイナーに転職し、2年ほど勤務した後、2023年4月にプロダクトデザイナーとしてコムニコに入社しました。

コムニコでは、2023年3月にInstagram用自動チャットボット「autou」をリリースしました。私が入社したタイミングはautouのリリースの直後で、現在はリリース後の機能や体験の向上を担当する立場として活動しています。​

この記事では、入社直後のプロダクトデザイナーが、どのようなアプローチをとりながら「autou」の機能改善を行ってきたのかについてお伝えします。


■ペルソナ作成のプロセス

ターゲットを明確にするために

「誰をターゲットにしたものなのか?」を明確にするためのアプローチとして、autouのユーザー像、すなわち「ペルソナ」を明確にしました。ペルソナ作成の重要性に気づいたきっかけは、書籍「プロダクトマネジメントのすべて」からでした。
この本によれば、プロダクトのビジョンが定まったら次に考えるべきことは、「誰に」その「ビジョンを届けるか」です。ペルソナを作成することで、短期的なユーザーのニーズに沿った機能開発ではなく、長期的なビジョンに沿ったユーザーのニーズを意識しながら機能改善を行うことができます。

ペルソナ作成の課題と解決法

しかし、ペルソナ作成は容易ではありませんでした。自分が持ち合わせている情報を集めましたが、複数のユーザー層に当てはまりそうな曖昧なペルソナが完成してしまいました。曖昧なペルソナでは具体的な課題やユースケースを見つけることができません。

上記の課題を解決するためには、具体的なユーザーのデータと、それに関連する業界知識が不可欠でした。そこで私は以下の2つのアプローチをとりました。

社内インタビュー: 社内のSNSコンサルタントにインタビューを行い、多様な業界のお客様に関する情報を収集。

商談先の課題を分析: 営業チームが持っている商談先のリアルなフィードバックをもとに、業界ごとの課題を特定。

インタビューで得られるリアルな課題

コムニコでは、autouをはじめとするBtoBツールの開発だけでなく、SNS全般のコンサルタント事業も展開しています。コンサルタントチームのメンバーは、autouを実際に使用してSNS運用を行っているため、多様な業界のお客様に関するインサイトを持っています。
インタビューの際は具体的に、以下のような質問を中心に行いました。

  • 担当案件でautouを導入しようと思ったきっかけは何だったのか?

  • お客様が最も解決したいと考えている問題は?

  • autouの使用感でお客様の期待に応えられている部分とそうでない部分は?

これらの質問によって得られた情報は非常に価値がありました。例えば、特定の業界でよくある課題や、autouが持っている未知の強みなど、多角的な視点からプロダクトに対する深い理解が得られました。これが可能なのも、コムニコがSNS領域に特化した多くのプロフェッショナルを擁しているからといえるでしょう。

質問内容

■リアルな情報をもとに、業界ごとの課題を特定

営業チームでは、実際にお客様と商談したときの情報を記録しています。これらの情報には、お客様の実際の声や反応、さらにはプロダクトに対する質問や懸念点などが収められています。私はこれらの情報を徹底的に分析し、業界ごと、さらにはお客様ごとにどのような課題感があるのかを解析しました。

特に注目したのは、宿泊業界におけるSNS運用の現場です。インバウンドの需要が増加する中、Instagramを活用する施設が増えています。しかし、外国人観光客からの問い合わせ対応に苦慮している担当者も多いことがわかりました。外国語の問い合わせに瞬時に対応することの難しさ、そして大量の問い合わせを翻訳サービスで対応するのもリソース的に難しいという課題が浮き彫りとなりました。

そこで、autouがどのような支援を行えるか、実際のニーズをもとに考察しました。この深い業界知識とユーザーニーズの理解により、autouの開発やデザインの方針をさらに明確にすることが可能となりました。

■重視するポイントを定める

収集した情報をもとに、Miroを用いて情報を整理しました。ペルソナが求める機能や体験をカテゴリ分けし、autouが今後施策を行う上で「重視するポイント」を明確に定めました。このように戦略的方向性を確立することで、単なる短期的な課題解決だけでなく、「誰にどんな価値を届けるのか?」という中長期的な視点で開発を行うのための土台を築くことができました。


■自らのアイデアやスキルを発揮したいデザイナーに向けて

コムニコはデザイナーにとって、自らのアイデアやスキルを存分に発揮できるフィールドです。事業会社である大きなメリットは、外部要因に翻弄されることなく、プロダクトビジョンにもとづいて、中長期的な方向性を考え、実行することができる環境にあります。
もし、あなたが自らのアイデアやスキルを存分に発揮できる場所でプロダクト開発に取り組みたいと考えているなら、コムニコは最適な環境となるでしょう。現在、私たちはデザイナーを募集しています。主体性を持ってプロダクトを成長させたい方は、ぜひご応募ください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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